俺の聞いた、家庭教師の感動した話について
世の中には、色々な仕事があるが、子供とマンツーマンで接する仕事って限られているよな。その代表とも言える、家庭教師をしていたヤツから聞いた、感動の話を紹介してみたい。とりあえず、そいつが受け持ったのは、両親が医者の息子だった。小学6年生で、私立中学の受験を控えている子だった。もちろん、勉強を教えるわけだが、頭がよくて飲み込みが早いから、いつも契約時間前には、その日に進んで欲しい所まで終わってしまう。だから、余る時間は、そんなに多いわけじゃないけど、学校のことを話したり、簡単な言葉遊びのゲームなんかをして過ごしたらしい。それで、そろそろ、その子をみるのも残り少なくなってきたときに、期間が終わっても遊びに来て欲しいって言われたって話だ。それを、ご両親に話すと、実は、両親とも仕事で、家にいる時間も少ないし、兄弟もいなくて、そいつと話すのが唯一の家での会話みたいになってて、楽しみにしていたらしい。それで、その時間を少しでも長くするために、予習を頑張ったり、学校の先生に先の授業の内容を聞いて、覚えておこうと努力していたらしい。両親的には、そいつの時間の前に覚えているんだから、そいつの教えることってぶっちゃけ、たいした役には立っていないんだけど、そいつとの時間が勉強へのモチベーションになっているんだから、それに対して報酬を払っているって言ったらしい。マジで、子供のほうから自分の存在意義を教えられたって目を潤ませていたよ。
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